イライラしている人や怒りっぽい人に
「カルシウムが足りていないんじゃない?」
と言うことがあります。
カルシウムが不足してしまうと本当にイライラしてしまうのでしょうか?
カルシウムとイライラの関係性を調査してみました!!
カルシウム不足でイライラするのは迷信?
結論から言うと迷信です。
私たちの体は血液中のカルシウムが一定に保たれるようにできています。
もし、血液中のカルシウムが不足したときは、
骨にあるカルシウムを溶かして不足している分を補うようになっています。
なのでカルシウム不足がイライラの直接的な原因ということは証明されていません。
ではなぜカルシウム不足だとイライラするという迷信があるのでしょうか?
カルシウムとトリプトファンを間違えてる?
考えられるのはカルシウムの代名詞である牛乳に含まれる、
トリプトファンとカルシウムを間違えているかもしれないということです。
牛乳に含まれるトリプトファンというアミノ酸は、心身に直結する栄養素なんです。
トリプトファンはセロトニンという別名「幸せホルモン」と呼ばれているホルモンの原料になります。
このセロトニンは精神を安定させる作用があり、ストレスを軽減してくれます。
昼間分泌されるセロトニンは夜にはメラトニンというホルモンに変わります。
メラトニンは入眠を促してくれるホルモンなので、快眠をもたらしてくれます。
このトリプトファンが不足するとストレスを感じやすくなったりイライラしてしまうのです。
こういったことから、
イライラしたら牛乳を飲むと良い(トリプトファンが含まれているから)
→牛乳といえばカルシウム
→イライラはカルシウム不足なのかも?
となった可能性があります。
カルシウム不足がイライラの直接的な原因ではないにしても
カルシウムは歯や骨を作り、筋肉や神経の働きを正常にしてくれます。
また、カルシウムはホルモンを活性化する働きもあるので、
イライラを抑えるセロトニンの分泌を促してくれます。
なので積極的に摂ることをオススメします。
ビタミンDでカルシウムの吸収をアップ!!
せっかくカルシウムを摂るならより効率よく摂りたいですよね。
カルシウムはビタミンDと一緒に摂ることで吸収率がアップします。
カルシウムとビタミンDが多く含まれる食材をご紹介します。
カルシウムがたくさん含まれている食材は
牛乳、ヨーグルト、チーズ、あゆ、桜えび、しらす、小魚、油あげ、切り干し大根、小松菜など。
ビタミンDが多く含まれる食材は
鮭、サンマ、イクラ、卵、きくらげ、しいたけなどです。
ビタミンDを含む食品はそれほど多くありません。
しかし、カルシウムを含む食品と一緒に食べることで
とても効率良く体に吸収されるのでぜひ献立で組み合わせて欲しいです。
人にとって大事な栄養素のカルシウムを積極的に摂ろう!!
カルシウムはイライラとの直接的な関係はありませんが、
歯や骨を作ってくれてホルモンを活性化してくれます。
ホルモンを活性化させることによって心にも体にも良い影響があることは間違いないです。
それによってイライラを抑えることが期待できます。
心と体にとって健康を保つにはとても大事な栄養素なので積極的に摂りましょう。